こんにちは、かなざわぐるみ編集部のトオヤです。
今回は、能見台駅から歩いてすぐのところにある「のはら公園(谷津坂第一公園)」で2021年12月19日に行われたイベント「チューリップの球根ばら撒き植え」に参加しました。このイベントは公園愛護会“のはらぐみ”が主催するもので、第4回目となる今回の参加者は約120人と、すっかり公園の一大イベントとなっています。
【球根ばら撒き植えって?】
球根ばら撒き植えとは、10種類もの球根をごちゃ混ぜにして、それを皆んなで一斉に空に向かって投げる。そして落ちたところに球根を植えるというものです。花壇は使わず、公園にすでに生えている草花と一緒に植えていきます。このように植えることで、自然豊かで魅力的な風景が出来上がります。
“のはらぐみ“メンバーの平工詠子さんの説明に従って10種類の球根を混ぜている様子。
1人ずつ球根が配られ、空に向かって投げる準備をしている様子。
手のひらいっばいの球根を持って投げる合図を待っています!
一斉に投げられた球根が空を飛んでいる様子。
今回は参加者が特に多かったため大迫力の瞬間でした!
地面に落ちた球根をみんなで植えている様子。土をいじりながらだと初めて会う人ともリラックスして話すことができ、新たなつながりのきっかけになりました。
球根の種類を説明した図。咲く時期や背丈によって貼り分けられています。
1番早く咲くものは3月から咲き始め、1番遅いものだと4月の終わり頃に咲くのだそう。
【“管理できていない”という魅力】
元々この公園は野草が生え放題で、苦情が寄せられるような状態だったそうです。それをガーデナー・植栽デザイナーとして活躍する平工詠子さんら(のはらぐみメンバー)が発見。自然豊かな海外のガーデンのように見え、雑草をただ狩るのではなく、管理・活用できないかと発想したそうです。当時は公園愛護会がなく、金沢区に直談判したところ、愛護会としての活動を依頼され、公園愛護会“のはらぐみ”が作られました。以来、チューリップの球根ばら撒き植えや、宿根草・多年草・野草を活かした芝生の整備、腐葉土作りなどが、地域住民と共に行われてきました。
これまでの公園整備やイベントは、その年だけ咲く花を植えて、イベントや時期が終わったら捨ててしまうというものでした。“のはらぐみ”は市民の力で継続的な公園整備を進め、より自然に近い植生を目指した公園づくりを行なっています。
【 “のはらぐみ”の活動から学ぶまちづくりのヒント】
公園は、子どもの遊び場、健康増進・運動の場、コミュニティの場など様々な役割を担ってきました。今日ではコロナウイルスの流行により、気晴らしができる公園の価値はさらに高まっていると思います。その一方で、公園の維持管理は深刻な問題になっています。
“のはらぐみ”の活動は、管理が行き届いていないことを逆に魅力と捉えて、地域住民が自ら公園を管理していくための仕掛けを作るものです。“のはらぐみ”と地域住民がのはら公園を舞台に行う活動は、今後のまちづくりを考える上でも大きなヒントになるかもしれません。
【メンバー募集!一緒に活動しませんか?】
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